[その1:アリの種類] [その2:シロアリの被害・防除]
シロアリによる被害は年々増えつづけ、今では一年で数千億にも上ります。また、被害が深刻になればシロアリの駆除だけでなく、家や部材の強度にまで影響を及ぼし、経済的な負担も大きくなります。
シロアリに関しては、被害の少ない時点で早期発見に努め、様子が変だと感じたら専門家のチェックを受けるようにお勧めいたします。また、駆除は当然のこと、再発を防止する処理と併せて家屋から完全に締め出すことも大切です。
シロアリの種類は、世界で約2,000種類、日本には13種類が生息しています。そのうち、木造建築物に大きな被害を与えるものとして、神奈川県以西に分布する“イエシロアリ”と全国的に分布する“ヤマトシロアリ”がいます。
シロアリは毎年繁殖期に羽アリを発生させます。ヤマトシロアリは4〜6月の雨上がりの昼間、イエシロアリは6〜7月の夜間です。これは新しい巣作りのために、現在の巣からシロアリの一部が羽アリとなって飛び出すもので、その付近には必ずシロアリが棲息しています。
シロアリの社会はミツバチや普通の蟻のように、女王アリを中心に兵蟻・職蟻と分業化されています。体長7mmにも満たないシロアリですが、一つのコロニー(巣)で数万から数十万ものシロアリが社会生活を営み、一年中活動しながら木造建築物に被害を与え続けているのです。